ロックマンが、ガンダムが、メカゴジラが、バッドばつまるとキティちゃんが、そのほか数えきれないキャラクターがおなじ映画の中で暴れまわる。
世界最高の巨匠が巨額をつぎ込んで全力でやる悪ふざけ。
見終わった後、「アレって絶対そうだよね」「あのキャラクター出てたのわかった?」ってすぐに誰かと話したくなる。こんな映画久しぶり。
スピルバーグ監督は最近だと「ブリッジオブスパイ」や「ペンタゴン・ペーパーズ」みたいな社会派映画も多かったんですが、久々にただただ娯楽だけを追求したエンターテインメント映画を見ました。
ぼく(今年35才)と同年代の方だと、ジュラシックパークやバック・トゥ・ザ・フューチャーのイメージが強いですよね。
とにかく2時間ちょいの間、スクリーンから全く目が離せない映画。
30代で子供の頃からゲームやアニメが大好きだった人。オタクカルチャーにちょっとでも興味のある人は、今すぐ駆け足で映画館に向かった方がいいですよ!
この記事の内容
レディ・プレイヤー1の感想
レディ・プレイヤー1のあらすじ
2045年。環境汚染や気候変動、政治の機能不全により、世界は荒廃していた。そのため、スラム街で暮らさざるを得ない状況に陥った地球上の人口の大半は「オアシス」と呼ばれる仮想現実の世界に入り浸っていた。
オアシス内では現在、創始者であるジェームズ・ハリデーが亡き後流された遺言により、勝者にはオアシスの所有権と5000億ドル(日本円で56兆円[4])相当のハリデーの遺産が授与されるアノラック・ゲームが開催されていた。ハリデーがオアシス内に隠したとされるイースターエッグを探すエッグ・ハンター、通称ガンターが日々3つの鍵とそれを手にするための関門となるゲームに挑んでいた。
スラム住人の若者ウェイド・ワッツは勝者となるべく日々奮闘していたが、ゲームにはオアシスの管理権を欲する世界2位の大企業IOI社社長、ソレントが送りこんだ参加者もいた。ウェイドは第一の関門を突破するが彼の現実世界にも危険が及び、レジスタンスのアルテミスやオンライン仲間たちとともにソレントに立ち向かっていく。
舞台は天才プログラマーにしてポップカルチャー大好きなハリデーが作った、究極のオープンワールドゲーム「オアシス」
未来の人たちは現実逃避の為、その世界に入り浸っています。
このゲームには「イースターエッグ」が隠されていて、それを見つけたプレイヤーには、56兆円にものぼる莫大な遺産とゲームを運営できる権利が与えられる。
「イースターエッグ」にたどり着くためには、特定のゲームを攻略することによって手に入れられる3つの鍵が必要。
ゲームの王道設定ですね。
あらすじはこんな感じですが、とにかく予告見てください。もうワクワクがとまらない。
物語の鍵になる「イースターエッグ」とは
これがそもそも何かわからないと、この映画に入っていけないと思います。
Microsoft Excelをはじめ、Internet Explorer、Visual Basic、Adobe Photoshopなど有名なソフトにもさまざまな方法でイースター・エッグが隠されている。
イースター・エッグのほとんどは普通の操作では出現しない様になっているものであり、イースター・エッグを何のヒントもなしに発見するのはきわめて困難である。たとえば、Windows 98では、日付と時間の設定で表示される世界地図上でカイロやメンフィス(Windowsシリーズの開発コードネーム名)を順番にマウスで示すことによってスタッフロールが表示されるというイースター・エッグがある。
ファミコンソフト『えりかとさとるの夢冒険』(ナムコ、1988年発売)のように、ソフトの発売から相当な期間が経った後判明したイースター・エッグも存在する。
一方で、DVDやCDには、パロディ映像やNG集、制作者の隠しメッセージなどをイースター・エッグとして収録することが多くなっている。ディスクジャケットやライナーノーツには書かれておらず、プレーヤーに掛けて全トラックを表示させることで初めて確認出来る。
「イースターエッグ」は、プログラマーが自分達にしかわからないように隠したメッセージのこと。
開発者の中での遊びですが、「イースターエッグ」探しに情熱を注ぐ人たちも世の中には沢山います。
ただ近年ではプログラムが複雑化していく中、このような本来の機能と関係ないユーモアを入れる余裕がなく、イースターエッグはありませんとアナウンスする企業も出てくるほどになってきました。
「イースターエッグ」というワード自体が1980年代にはあったユーモアの入り込む余地があったコンピューター環境に対するオマージュでしょうか。
映画に仕組まれた「イースターエッグ」がとにかく楽しい
さて映画自体はもうなんでもあり。
この「オアシス」というゲームがそもそもなんでもありなんです。アバターの容姿はどんなキャラクターでもOK。
キティちゃんもいれば、ミュータントタートルズもエヴァだっている。
キングコングが行く手を阻むレースゲーム。
主人公が乗り込む車はデロリアンで、ヒロインのバイクはAKIRAのバイク
レーザーを出して暴れるメカゴジラに、三船敏郎が変身したガンダムがビームサーベルで切りかかる。
BGMはもちろんゴジラのテーマ。
こんなのオレたちが知ってるガンダムじゃない。でもそれでいい。
他にも「あ、これメタルギアだ絶対」って場面や、ターミネーターのオマージュだったり。
「よくやったなパダワン。」
うんそうだよね。その格好ならそういうよね。
オモチャ箱をひっくり返したようなってまさにコレのこと。
映画「シャイニング」のパロディを突っ込んできたり、最後の大合戦の場面にはトランスフォーマーだって大集結。
チャッキーも敵を切り裂きまくるし、あ、そのルービックキューブってバック・トゥ・ザ・フューチャーのだよねとか。
とにかく小ネタ・大ネタがこの映画の「イースターエッグ」として詰め込まれまくっています。
オマージュと呼べるものから、もうそのまんまのものまで。
版権関係の調整は想像するだけで吐きそう。法務の方、ご苦労様です。
そんな世界観をしっかり筋を通して映画として成立させるあたりさすがスピルバーグ。
こんな映画、あなたにしかできない。
ハリデーはまんまスピルバーグの自己投影じゃないかって感じです。
音楽のチョイスも最高。
だってクライマックスの大合戦のシーンで、主人公がラジカセ抱えてこれ流すんだぜ!
ポップカルチャーへの愛 ゲームを楽しむってこういうこと
この映画作ってるときメチャクチャ楽しかっただろうな。
「こんなの入れてみようぜ」「これ気づくかな」「お前それいいじゃん、最高だよHAHA」みたいなノリで絶対作ってるよね。
世界最高の巨匠が巨額をつぎ込んで全力でやる悪ふざけ。
ポップカルチャー≒オタク文化へのスピルバーグの愛というかリスペクト。そんな言葉以前に多分ただただ好きなんだとおもいます。
1980年代から1990年代くらいに幼少期や青春時代を過ごした人なら、映画のどの部分を見ても必ず引っ掛かるはずです。
さいごに
見終ったあとすぐに、もう1回見たいってなりました。
そして早く誰かと話したい、答え合わせしたいとソワソワし始めました。
こんな映画本当に久しぶり。
とりあえず速攻でサントラ買いました。
ソングアルバムもありました。こっちにすればよかった
そして何よりamazon music Umlimited で聞き放題に入ってたという… まぁいいか。
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最後のreality is real の字幕はちょっと違う気がしましたけどね。
現実は現実みたいな感じでしたが、そうじゃなくて仮想現実(reality)だって現実(real)なんだぜ!
って感じだと思ったんで、ここの訳しかたで映画のメッセージが全然違ってきちゃうような気がしました。
オアシスは人とつながるゲームなんだ。
ゲームの世界は仮想現実で、realではなくrealityでしかないが、ここでできた友情は現実(real)だろう。みたいな。