こんにちは。人生初めての満員電車通勤による洗礼をくらっている子育てサラリーマンまとん(@mstokwky)です。
満員電車を少しでも快適に過ごすことが最近のテーマなんですが、その中で最近イチバンの買ってよかったものが完全ワイヤレスイヤホン。
いろいろと聴き比べ、見比べてみたんですが、BEOPLAY E8の唯一無二のデザインとクソ耳を自称するぼくですら、どう聴いても他のイヤホンと一線を画すような高音質に一目ぼれ。
当初はAnkerから発売された「ZOLO Liberty+」か「The Dash Pro」で揺れていましたが、気が付けばBEOPLAY E8を連れて帰っていました。
オススメポイントはこちら
- 洗練されたデザイン
- 異次元の高音質
- 防塵・防滴でスポーツ使用もOK
この記事の内容
B&O PLAY Beoplay E8 レビュー
色んなブログで何度も紹介されていますが、B&O PLAYはデンマークのオーディオビジュアルブランドBang & Olufsen(バングアンドオルフセン)のセカンドラインとして2012年に設立されました。
本家のBang & Olufsenはウン十万もする高級オーディオブランドです。
洗練されたデザインには定評があり、MoMA(ニューヨーク近代美術館)には18もの製品が展示されています。
B&Oはその徹底的に洗練されたインダストリアルデザインは引き継ぎつつ、より音楽を手軽にたのしむというコンセプトのカジュアルライン。
品質重視というフィロソフィー
世界中のオーディオファン、デザインファンを魅了するバング&オルフセンから、洗練されたデザインと高い品質はそのままで、スマートフォンやタブレットPCとの親和性を高めた、よりカジュアルなブランド「B&O PLAY」が誕生しました。
B&O PLAYは音楽を手軽に、しかも高いクオリティで楽しむためのカジュアルラインです。
ただし、カジュアルラインであってもそこはバング&オルフセン、モノづくりに流れる通奏低音は「品質重視」という哲学です。
Beoplay E8の同梱物
取り扱い説明書とシリコンのイヤーチップが4サイズ。コンプライのイヤーチップが同梱されています。
コンプライのイヤーチップは低反発素材が耳の中で膨らんで、フィット感が格段にアップします。音質の変化がかなりわかりやすいので音の違いをぜひ試してみてほしい。低音が強くなるという評価がありますが、すべての音域でかなり音が鮮明になる印象です。
3000円程度のSound PEATS Q12 でもコンプライのイヤーチップを装着することでイヤホンのレベルが一つ上がったような印象を受けました。
BEOPLAY E8の接続方法
右側をケースから取り出して1回タップで電源オン。
一度ペアリングすると、次からは自動で検出して接続されます。
人混みでも途切れない安定性
JR東海道線の横浜〜新橋間での通勤・退勤ラッシュという、おそらく日本でも有数の過酷な状況で使用していますが、使用中にBluetooth接続が途切れることはほとんどありません。1日に1回くらい「プツッ」とノイズが入るくらい。
リビングの端にiPhoneを置いて、反対の端で使ってみても接続されていたので、普段使いでは全く問題ありません。
左右の接続が途切れてしまう問題が頻発している完全ワイヤレスイヤホンですが、BEOPLAY E8はNFMIという、左右の接続切れを軽減する技術も採用されていて、この問題をほぼ解決しています。
Bluetoothのバージョンは4.2。最新の5.0ではないですが、イヤホンの使用においては全くと言っていいほど影響ありません。
iPhoneから何十mも離れて使いたいとか、大容量のデータを転送するのなら5.0を採用したモデルを積極的に選びましょう。
少なくとも音質には影響ないはずです。
Beoplay E8の洗練された北欧デザイン
北欧デザインらしくシンプルながらも高級感をしっかりといやらしくないレベルで詰め込んでいます。本体とケースのデザインという意味では、他の追随を許さないレベルにあります。
ケースは本革(トップグレインレザー)を使用
トップグレインレザーを使用した型押しの本革で覆われています。
ブランド物のサイフなどにも使われていて、高級感と耐久性を兼ね備えています。
ちょうど卵くらいの大きさ。本革の質感もあいまって手になじみます。手にした時の「イイモノ」感が所有欲を満たしてくれます。
充電は側面からです。普通のマイクロUSBですね。その隣にはLEDランプが2つ。ケースの充電状態はこのランプでわかります。
イヤホンはケースにマグネットでくっつくので、カチっと収納するのが気持ちいい。内側にもLEDランプが1つ。こちらはイヤホン本体の充電状況が確認できます。
オレンジ:充電中
緑:充電完了
フタを閉じていても隙間からランプが確認できて、このランプでイヤホン本体の充電残量がわかります。連続使用時間はイヤホン単体で4時間。ケースで2回満充電ができるので計12時間使用可能です。
ケースの蓋にもマグネットが仕込まれています。さかさまにしても開かないけど、指で開けようとすると小さい力でスっと開く絶妙なサジ加減。
こういったニュアンスも高級感の演出につながっています。
「イイモノ」感が宿るイヤホン本体のデザイン
本体は光沢のないマットな質感。グルッとロゴを取り囲むアルミとのコントラストが美しい。
ロゴの部分ははタッチ操作ができるセンサーになっています。
ポリマー素材で安っぽさは皆無。イイモノが詰まっている感じが伝わってきてこちらも所有欲を満たしてくれますね。
R側の内側にランプが一つ。これでスイッチのオン・オフやBluetoothの接続確認ができます。外側にランプがあると、夜にピカピカ光るのがサイバーっぽくてちょっと苦手だからこれがいいんです。
Beoplay E8の装着感
コンパクトにまとめられていることで、耳へのおさまりがいい。高性能をコンパクトな箱にギュッと詰め込むのもデザイン力だと思ってます。
「Liberty+」はこんもりと丸みをおびたデザインで、耳から飛び出た部分がどうしても好きになれませんでした。
ちなみにフィット感も抜群で、ランニングやジムワークではビクともしません。安心して使えますね。
Beoplay E8の「音質」
Beoplay E8はデザインも最高ですが、購入の決め手になったのはやはり音質です。
ぼくはクソ耳である自信がありますが、そんなぼくが聴いても一目(耳?)で違いがわかるくらい感動しました。
澄み切った「クリア」なサウンド
デザイン面では「The Dash」も捨てがたいものがあったんですが、決め手になったのはその音質。BEOPLAY E8 はイヤホンを通じて音を聞いているというよりは、音楽が流れている空間に自分が入り込んだ感覚。
専門的には「音場が広い」というんだと思うんですけど、この感覚がいままで使っていたイヤホンとは異次元の高音質でした。
楽器やボーカルの声もとてもクリア。透明感があるというのはこういうことなんだろう。ひとつひとつの楽器がしっかり独立して聴こえます。これを聞くと、ほかのイヤホンは耳の中で音がこもっているように感じてしまいます。
高音もキレイでキンキンと刺さってくる感じがありません。低音もしっかりと鳴ってるんですがナチュラル。低音は人によっては物足りないと思われるかもしれませんが、イヤホンの性格を考えるとこれがちょうどいいんだと思います。
むしろ長時間聞いていても「聴き疲れ」がないし、このバランスが僕には最適でした。低音が物足りないときは、付属のコンプライのイヤーチップを試してみると、かなり持ち上げてくれます。
言うまでもなく予算オーバーなんですが、もう他のイヤホンで妥協することが出来なくなってしまいました。
BEOPLAY専用アプリ 直感的なイコライズ
BEOPLAY専用のアプリでイコライズ(音質を調整)することもできます。
真ん中の白い円を、「WARM」「EXCITE」「BRIGHT」「RELAXED」にドラッグしていくと音質が変化します。
また白い円は大きさを変えることができ、よりファジーに設定することも可能。
各数値を細かくセッティングするというよりは、アナログ的・直観的に音を変えていくイメージです。
上下で低音量、左右で高音量を好みにセッティングできます。
遅延も体感では皆無
映画やアニメを見ている限りは音の遅延は全く感じませんでした。コーデックにAACを採用しているので、iTunes経由で入手したものは特に問題ないはずです。
ゲームもツムツムくらいなら平気。ただ、シビアな格闘ゲームや音ゲーはやらないのでよくわかりません。
YouTubeはものすごく集中して聞くと、ズレているのがわかるかなという程度。
Beoplay E8の「防水性能」 スポーツもOK
ランニングやジムでも使いたかったので、防水性能も重要。説明書には記載がなかったので調べてみました。
IP54規格 防塵・防滴でスポーツにも使用できます
製品HPやレビューを見てもはっきりとしたことがわからなかったんですが、英語サイトには防塵・防滴の記載が。
規格がはっきりしなかったので、サポートに問い合わせてみると、すぐ返信をいただけました。
IP54規格をクリアしているということでしたので、スポーツ用として売り出しているものと同程度の防塵・防滴性能があることが確認できました。これで安心。
Beoplay E8の「操作性」 タッチ操作が便利
イヤホン本体の操作で出来ること
BEOPLAY E8本体の操作で、曲送り、戻し、音量の上げ下げ、Transparencyの切り替えなど、必要なことは一通り完結できます。
タッチパネルは感圧式 タッチの強さに要注意
タッチ操作には結構クセがあるという評価が散見されます。おそらくタッチが早すぎるのと、タッチが弱いことが原因だと思いました。
タッチパネルが、静電式ではなく感圧式なので要注意。わりとしっかりとタップすると、問題なく操作できます。
特に2回タップはダブルクリックのように「トトンっ」とすると、1回タップしか認識してくれません。
「トントン」っと、気持ちゆっくりめにすると大丈夫。
Beoplay E8の「その他の機能」
音楽を聴くだけではなく、Transparency (トランスパレンシー)モードやハンズフリー通話機能もありとても便利です。
Transparency (外音取り込み)モード
イヤホンをしたまま、外の音を聞こえるようにするTransparencyモード。一般的には「ヒアスルー」と呼ばれることが多いですね。
左耳ワンタッチでオン/オフを切り替えられます。
「COMMUTING」:音楽を半分、外音を半分
「SOCIAL」:音楽を4分の1、外音を4分の3
「AMBIENT」:音楽オフ
こちらはBEOPLAY専用アプリで設定できます。
「SOCIAL」だと電車のアナウンスは聞こえますが、コンビニのレジなんかはたまに聞き取りにくい。会話をするなら「AMBIENT」にしておくのが無難。「SOCIAL」や「AMBIENT」はアプリから切り替える必要があります。
聞こえ方としては、あくまで周囲の音をマイクで拾って増幅させているので、自然な感じとはいきません。コンビニの会計程度であれば全く問題なく使えますので、個人的には超便利。
ハンズフリー通話
電話がかかってきても、どちらかのイヤホンをワンタッチで通話できます。相手の声もクリアに聞こえますし、気になるような遅延もありませんでした。
以前の仕様では、通話になると勝手にTransparencyに切り替わってしまっていました。そのせいで、相手の声が外音と混じって不自然に聞こえていたのですが、最新のアップデートでそれも解消されました。
ソフトウェアアップデート
ソフトウェアのアップデートはアプリを経由して配信されるので、たまにはアプリを開いてみることをお勧めします。
※2018/6/4追記
2018/5にソフトウェアアップデートがあり、専用アプリを通じて配信されていました。
最新バージョンはv5.6.0
しばらくアプリをイジっていなかったので気づきませんでした…
- Transparency (トランスパレンシー)モードと音声認識モードにおける「ポップノイズ」の改善
- Bluetoothが途切れやすい環境での左右バランスの改善
- その他のバグ改善
一つ目について、ポップノイズは、モードが切り替わるとき「ポンっ」てなるアレですね。スピーカーの電源落とした時なんかにも「ポンっ!」という音が鳴ることがあると思います。
あれって結構、イヤホンやスピーカーにダメージを与えるみたいなのでそれの改善が行われました。
二つ目はBluetoothが途切れやすい環境において、音が左右どちらかに偏る現象が見られたのでその改善。
また、今回のアップデートで低音がや強調されるような調整が行われたとの声もあるようですが、ぼくでは違いが判りませんでした。そういわれればそんな気もしないでもないレベルです。
ソフトウェアがきちんと最新版にアップデートされるのって、結構な安心感があります。
BEOPLAY E8 2.0との違い
2019年2月に後継機種であるBEOPLAY E8 2.0が発売されました。唯一にして最大の違いはケース。
- ケースがワイヤレス充電対応に
- マイクロUSBからUSB-Cに
- カラーバリエーションが豊富
ワイヤレス充電の環境が整っている人にはありがたいですね。
デザイン的にも、開いた内部がヘアライン加工されていて、もともとの高級感がさらにアップしています。これから購入するなら、迷わずこちらをお勧めします。
イヤホン本体は全く変わりませんので、音質なんかもそのままです。
ちなみにケース単体でも購入できます。
ぼくもワイヤレス充電に対応しているモバイルバッテリー「Super Mobile Charger」を手に入れたので、こっちに買い替えるのもありだな。
比較検討していた完全ワイヤレスイヤホン
BEOPLAY E8に決めるまで、The Dash ProとZolo Liberty+はかなり迷いました。どちらも捨てがたい魅力があるんです。
The Dash Pro 未来を手に入れる先進性
The Dash Proを欲しかったポイント
- 運動のトラッキングもできてスイミングにも使える
- タッチ操作に対するレスポンスのよさ
- 音質もGOOD
The Dash Proをほしかったポイントはなによりもその先進性。この部分では他のイヤホンの追随を許しません。タッチ操作の快適性もそうですし、運動のレコードも取れて単体で音楽を保管できるメモリも内蔵。
デザインもBEOPLAYとは方向性が違って、サイバー感がありますがシンプルで高級感のあるもの。
あきらめた一番の理由は金額4万円を超えていること。正直これはつらい。音質はよかったんですが、BEOPLAY E8の方が好きでした。これは好みですね。
未来を少し先に手に入れたい人にはとてもオススメです。
Zolo Liberty+ コスパばつぐんの大人気イヤホン
Zolo Liberty+をほしかったポイント
- 15,000円程度と手を出しやすい金額
- 金額からは想像もつかない高音質
Zolo Liberty+の魅力は何といっても値段と音質のバランス。
15,000円程度と、完全ワイヤレスイヤホンのなかでは安めの金額なんですが、音質はばつぐん。低音に強さがあって、ロック系とは相性がよさそうでした。
e-イヤホン秋葉原でありったけの完全ワイヤレスイヤホンを聞き比べてみたのですが、Zolo Liberty+よりも明確にいい音がするものって2万円台中盤のものでもなかなかありませんでした。
かくいうぼくも正直Zolo Liberty+がずっと第一候補で、これを買って帰ろうと思っていました。ケースや本体の質感も含めて、値段の安いものという括りが無くても、十分にいいモノだと感じました。
最初の1台には超おすすめ。
廉価版のZolo Libertyも入門機にはオススメ。
こちらは10,000円を切る価格ですが、音質は申し分なし。
Zolo Liberty+に比べて、機能が制限されている分、本体がコンパクトで軽いのも魅力。入門機と書きましたが、多分これを最初に買っていたら、満足して次のイヤホンにはいかなかったかもしれません。
さいごに
入門機を卒業して、次のステップにはちょっと高価だったかもしれませんが、もう他のイヤホンには戻れません。
Sound PEATS Q12 も入門機としては申し分なく、なかなか買い替える機会が無かったんですが、ケーブルから解放される魅力には抗えないものがありました。
そもそもケーブルが全くないという解放感に加えて、この最高のデザインと最高の音。スペックでは語りきれない、感覚に訴えかけてくるようなアイテム。
3万円オーバーと高価ですが、それだけの価値がある素晴らしいイヤホンでした。
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