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SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSレビュー|世界初ハイレゾ認定のインイヤー型ワイヤレスイヤホン

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オンライン会議が主流になって久しいですがイヤホンを長時間つけていると耳が痛くなったり、ちょっと気持ち悪くなってきたりしませんか?

そうなってくると選択肢として上がってくるのが、EarPodsのような着け心地の軽いインイヤータイプのイヤホン

耳の奥に入れ込むカナル型と違って、耳に引っ掛けるタイプのインイヤータイプは長時間装着していても疲れないのがメリットですが、その分音が抜けやすく、とりわけ低音と高音が弱くなりがちなのがデメリット。

まとん
まとん

会議や通話にはいいんですけど、映画や音楽には物足りない

音楽を聴き込むには少し物足りないというのが常識でしたが、今回ご提供いただいた「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」はインイヤータイプにも関わらず、低音域もしっかりとした主張があって、音楽鑑賞にも耐えられるという、今までの常識を覆すイヤホンです。

しかも5,000円代で買えてしまう高コスパ。イヤホンの着け疲れに悩んでいる人はぜひ試してみてください。

メリット

  • インイヤータイプでも力強い低音
  • 中音域が前に出てボーカルが聴き取りやすい
  • 細かく設定できるイコライザー
  • 長時間使用にも耐えられる軽い着け心地
  • 5,000円台で買える高コスパ

デメリット

  • やや解像感に乏しく籠った印象の音質
  • イコライザー以外のアプリが微妙
  • 指紋が目立つケース
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▼動画でも紹介しています

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS|インイヤーでも高音質 ハイレゾ・LDAC対応の高コスパイヤホン

インイヤー型なのに高音質|特に低音域がすごい

ここから偉そうに音質を語っていきますが、そもそも僕は自分の耳はクソ耳であると自負しています。

過去に紹介したイヤホンもそうですが、僕は自分の耳がクソ耳であり、こまかな音の描写などを聞き分けられるほど上等な能力は持ち合わせていません。

その分、自分のブログやYouTubeで紹介するイヤホンは、そんなクソ耳の僕ですら一度聞いただけでわかるレベルで音質の違いを感じるものだけなので、みなさんも一撃で他のイヤホンとの違いは感じられるはずです。

インイヤー型とカナル型

カナル型
インイヤー型

インイヤータイプの特徴はその軽いつけ心地。耳に引っ掛けるように装着するので、長時間着けていても疲れにくく痛みや違和感も出にくいんですよね。

音質傾向としては、音場が広く広がりがありますが、遮音性が低く低音域が抜けていってしまいます。音の密度が低く薄い感じの音質になりがち。

現在主流となっているカナル型のイヤホンは、耳の奥にぎゅっと押し込むタイプ。遮音性が高く、繊細な音まで拾いやすく、低音や高音も逃げて行きにくいのが特徴です。

ただし、耳を密閉する分、長時間使用していると着け疲れや違和感も出やすく、カナル型が苦手という人も一定数いることもまた事実です。

インイヤー型なのに低音がよく鳴る

付け心地は良いものの、その代わりに音質面でややデメリットがあるというのがインイヤー型の一般的な評価でしたが、このSOUNDPEATS Air3 Deluxe HSはその辺りが一味違います。

ドライバーのサイズは前モデルと同じく14.2mmというかなり大型のドライバー。10mmを越えれば大口径といえるんですが、そのサイズを大きく超えてきています。

ドライバーユニットが大きいメリット

低い音を鳴らす楽器は、押し並べてサイズが大きいことからもわかるように、低音を出すには大きな振動板が必要。ドライバーが大きいと、空気を震わせる力が強くなるので主に低音の部分でメリットになります。

インイヤータイプなのにも関わらず、しっかりと楽曲全体を底支えするような力強い低音を感じることができるのがこのイヤホンの特徴ですが、それはこの大口径ドライバーのおかげ。

低音に厚みがあることで、音楽が薄っぺらくならず説得力のあるものになります。

中音域は明瞭でボーカルがよく聞こえる

中音域はパワフルに押し出されてきて、ボーカルなど人の声がかなり明瞭に聞こえてきます。POPSやロックを聴くのに特におすすめできる音質傾向

高音域はそれなりですが、不足感やスカスカな感じは受けませんでした。ものすごく繊細だとか、のびやかな綺麗な音だというほどではありませんが、必要十分だと思います。

全体的には優しくクセのない音質

バキバキに解像感が高いとか、繊細な音まで聞こえてきて情報量が多いとかそういった感じではありません。どちらかというと優しい聴き疲れのしない音質で、イヤホンの形状と相まって、長時間使っていてもストレスに感じることはないでしょう。

一方でともするとややこもり気味で、繊細な音の重なりを楽しむといった用途には向いていないかもしれません。

ただ、そもそも静かな部屋の中で聴くのなら別ですが、外に持ち出して使うことも考えるとある意味十分すぎるのかなと思いました。

そもそも遮音性が低いので、外で使うと他の音も思いっきり聞こえてきて細かい音の分離感を聴くという感じではありません。

それよりも楽曲という音の集まりが、なんとなくいい音が鳴ってる気がするというチューニングの方が、インイヤー型のイヤホンだと実体験としていい音が鳴っていると感じるのかもしれません。

LDACの恩恵は微妙

LDACは音質圧縮が少なく、CD音源に近いハイレゾ音質で再生できるというもの。より細やかで繊細な音表現が可能とされています。

静かな屋内で、耳を覚ましてみると確かに音の違いは感じますが、環境音や雑音が思いっきり入ってくるインイヤー型イヤホンでは、かなり注意深く聞かないとわからない。

ちょっと外に出て、雑踏の中に入るとその辺りの音の違いはほぼ感じられないでしょうね。

そもそもいい音が鳴っているイヤホンですが、LDACに対応したからと言って、劇的に高音質が楽しめるというわけでは無さそうでした。

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インイヤータイプなのに外でもしっかり聞こえる

これ結構びっくりしたんですけど、インイヤータイプなのにも関わらず、外で聴いてもあまり音が逃げないんですよね。

耳を塞ぐカナル型に比べて、外音が入りやすく、音が逃げやすいインイヤータイプのイヤホン。

外で聴くと特に低音と高音がスカスカになりがちなんですが、このイヤホンは違う。

外でもしっかりと太い低音が鳴っていて、音楽がスカスカにならないんです。

もちろん車がバンバン通る幹線道路の脇とかはキツいんですけど、ちょっとした雑踏の中を歩いているとかだと割と大丈夫なレベル。

これ結構スゴイですよ。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSレビュー

スペックについて

重量本体のみ:片側約3.5g / ケース込み:約36g
BluetoothBluetooth5.2
対応コーデックAAC、SBC、Apt-X Adaptive、LDAC
連続再生時間本体のみ:5時間 / ケース込み:21時間
防水性能IPX4

対応コーデックはAAC、SBCに加えて、低遅延で高音質なApt-X Adaptiveにも対応。Android端末を始めとした、対応デバイスからならより高レベルの音楽体験が可能。

さらに今回の目玉はLDACにも対応したこと。CD音源に近い高音質で繊細な音楽を楽しむこともできるコーデックでインイヤータイプで対応したのはSOUNDPEATS Air3 Deluxeが世界初とのことですが、その恩恵は上述した通りやや限定的。

連続再生時間は本体だけで5時間、ケース込みで21時間と十分ではありますが、最近のイヤホンとしてはやや控えめ。

防水はIPX4。飛んでくる飛沫はセーフなので汗や多少の雨なら大丈夫。屋外のスポーツ用途であれば問題ありません。

外観・デザイン

ケースは樹脂製。ラウンド型で薄いのが好印象です。

小さくてもコロンとしていて丸いだけだとポケットに入れたときにこんもりしてしまうし、ポーチに入れた時も収まりが悪いので薄いというのは大事。

かなり光沢のあるピアノブラックのような質感。パッと見はかっこいいんですが、指紋がものすごく目立ちます

クオリティとしては可もなく不可もなくでここはコストなり。

充電はUSB-Cによる有線のみでワイヤレス充電は非対応。

本体込みで36gしかなく、持ち歩きを考えると軽量・薄型なのはいいですね。

本体はマットなブラックでなかなか引き締まった色です。

サラッとしていて手触りもいいので、ケースもこの素材にした方がよかったのでは?

ゴールドの部分がタッチセンサーになっています。感度は良好ですが、むしろ敏感すぎる気もします。

イヤホンのポジションを直すだけでも反応してしまうので、煩わしい人はアプリでワンタッチ目を無効にする設定もできます。

ただし音量コントロールができなくなってしまうのでそこは悩みどころ…

操作できるのはこんな感じで、音楽を聴くために必要な操作は一通り網羅されています。

装着感|長時間使用でも疲れない軽い着け心地

装着感は非常に軽くて、長時間使用でも全く違和感やストレスを感じることはありません。このあたりはさすがインイヤー型。

はずれてしまわないか心配だというのが、インイヤー型に対する共通の心配だと思いますが、その辺りも全く問題ないですね。

ブンブン首を振り回してもズレません。

ランニングや坂道ダッシュでも問題なし。

長時間のオンライン会議や通話など、テレワーク用にもバッチリだし、外の音をシャットダウンしてしまうと危険なランニング用のイヤホンとしてもおすすめできます。

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専用アプリ|機能は豊富だけど使えるのはイコライザー

アプリの機能は豊富に用意されています。特に「可変的なイコライザー」は未来を感じますが、実用的かというと…

イコライザー設定は実用的

プリセットは8種類用意されています。個人的にはそんなにバチッとくるものがなかったのですが、低音を上げたいとか、少しスッキリさせたいといった感じで簡易的に設定するのであれば、とりあえずこの中から選ぶだけでも十分かもしれません。

マニュアルで設定する場合の設定できるポイントは10ヶ所とかなり細かい調整が可能

数千円クラスのイヤホンのイコライザーとしてはこれだけ細かく設定できるのは珍しいですね。大体4〜5ポイント設定できればいい方だと思います。

音にこだわりのある方は、こちらで好みの音質を探っていった方が良さそう。

「可変的なイコライザー」は使い物にならない

聴力テストをして、聴こえる音域に応じた最適なイコライザー設定をAIが提案してくれるという、結構ワクワクする機能でしたが、結果としては使い物にはまだならないなという感じ。

聴力テストを終えて「可変的なイコライザー」をオンにすると、明らかに音質は変わりました…

が、かなり不自然にブーストされたように変わってしまい、音として破綻していました。

まとん
まとん

こらアカン…

聴力テストをおこなった環境にも左右されるのかと思いましたが、いろんなレビューを見ているとみんな同じような感想を持っていたようで、今後のアップデートに期待ですね。

その他の機能

ゲームモードについては、あまり音にfシビアなゲームをする機会がないので評価は割愛させていただきます。ゲームモードにしても音質はあまり変わらないように感じましたが、まれにプツッと接続が途切れるようになったので、通常はオフにしておいた方が良さそう。

「タッチキーのワンクリック機能を無効にする」をオンにしておけば、タッチセンサー部分を不意に触ってしまってもイヤホンを誤操作することはありません。

ただ、ワンタッチ目が無効になってしまうので、左右のセンサーをワンタッチに割り振られている音量のコントロールがイヤホンでできなくなってしまいます

音量コントロールはイヤホンの機能の中でもかなり操作する機会が多いボタンなので、これはちょっと残念。ボタンの操作も変更できないのでちょっといただけないですね。

あとは「装着自動検出」にも対応しています。これは耳から外すと音楽がストップ。また装着すると再生される機能。耳から外しても、また装着したら続きがそのまま聴けるのでこれも便利機能ですね。

マイク性能について

マイクについてはノイズを低減する機能も搭載していますので、SONYのハイエンドイヤホン「WF-1000XM4」とマイクなしのiPad mini6のみで収録した音声とを比較してみました。

雑音として、TVの音量を大きめにしてバックで流しています。

iPad mini6のマイクで収録

iPadのマイクのみだと音声は自然ですがバックのテレビの音が思いっきり入ってきています。

SONY WF1000XM4で収録

SONYの「WF-1000XM4」はさすがハイエンドだけあって、ほとんどの雑音をカットしてクリアな音声だけが聞こえてきますね。

それなりに人の話し声のするカフェでも問題なく通話に使えると思います。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSで収録

「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」はSONYのイヤホンには劣りますが、しっかり雑音を切ってくれていますね。

音声は少しマイクで増幅したような感じを受けますが実用には十分。屋外やカフェであってもしっかり通話に使えるだけのクオリティは兼ね備えています。

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ここがちょっと残念

ここまで基本的にいいところを上げてきましたが、少し残念だったなというポイントもいくつかあります。

ケースの指紋

ケースが艶のあるピアノブラックのような仕上げで、一見かっこいいんですが、ちょっと触っただけで思いっきり指紋が目立ちます。

毎日手にするものなので、この辺りはもうちょっとどうにかならなかったのかなと思ってしまいます。

イヤホン本体はマットでサラッとした仕上がりなので、正直これと同じ質感で仕上げてくれればよかったのに…

本体を取り出す時に落としそう

本体に引っかかりがなく、ケースから取り出すときにちょっと落としてしまいそうになります。

ステムがあるタイプなので、取り出してしまえば問題ないんですけどね。

電車に乗る時に着けようとして、危うく隙間に落としてしまいそうになりました。

まとん
まとん

そもそもそんなタイミングで取り出してはいけません!

こんな人におすすめ

  • 長時間のオンライン会議や通話に使う
  • カナル型の装着感は苦手だけど音質は求めたい
  • カナル型がメインだけど着け心地の軽いサブ機が欲しい

長時間のオンライン会議に

カナル型だとどうしても長時間付けていると、人によっては痛みが出てきたり、違和感を感じたりとストレスになってきてしまいます。

最近はどうしてもイヤホンを着けている時間も長くなる傾向にありますのでインイヤー型の軽い着け心地はかなり大きなメリットです。

まとん
まとん

僕もオンライン会議はほぼこのイヤホンを使っています!

カナル型の装着感が苦手

耳の奥に押し込むタイプのカナル型イヤホンがどうしても苦手だけど、音質にはこだわりたいという人にもAir3 Deluxe HSはいい選択肢になるはずです。

どうしても音質面でデメリットの大きいインイヤー型ですが、SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSはおすすめ。

もちろんカナル型のハイエンドには音の精細な部分や低音の響きではかないません。

ただし、例えばEar Podsのような同じインイヤー型のイヤホンと比べると、明らかに低音の強さでは優っていますし、音楽として聴いていて楽しいのはSOUNDPEATSでした。

サブ機として予備のイヤホンが欲しい

音楽や動画を楽しむメインとしてはカナル型イヤホンを使いつつ、サブ機としてもう一つ、付け心地の軽いイヤホンを持っておきたいという人。

ケース込みで36gしかなく、しかも薄型なのでバッグのポケットやガジェットポーチに気軽に放り込んでおくことができます。

僕はメインとしてWF-1000XM4を使っていますが、サブ機としてこのSOUNDPEATS Air3 Deluxe HSも持ち歩いています。

主に仕事の会議や長時間になりそうな通話にこちらを使用していますが、ちょっと付け替えるのが面倒なときに、そのまま音楽を聞いても音質としては十分なので、よきサブ機として活躍してくれています。

値段的にも定価は7,000円前後ですが、Amazonのクーポンなどを併用できることがほとんどなので5,000円前後で購入できます。

エントリーモデルくらいの価格で購入できる中では音質・着け心地のバランスもいいですね。

さいごに

こんな感じでSOUNDPEATS Air3 Deluxe HSを紹介してみました。

SOUNDPEATSというメーカーはエントリーモデルあたりの価格帯にもかかわらず、本当に音作りと向き合って音質を追及しているというイメージがあります。

「安くていい音のするイヤホンない?」と雑な相談を受けたら、真っ先に自信を持って紹介できます。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSは長時間使用にも耐えるインイヤー型にも関わらず、音質にもとことんこだわっていて、しかも数千円で買える高コスパが売りのイヤホンでした。

気になる方はぜひチェックしてみてください。

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