通勤通学の時間を自分だけのものにしてくれるノイズキャンセリング機能。それなりの効果があるものが搭載されているイヤホンやヘッドフォンは数万円したりします。
BOSEやSONYのものが高評価なので、ノイキャン付きのものを探している方は一度検討したこともあるはず。
今回はこと「ノイズキャンセリング」性能においては数万円の上位機にも負けない『URBAN TRAVELER(アーバントラベラー)』の完全ワイヤレスヘッドフォンを紹介したい。
この記事の内容
最高峰のノイキャン性能。アーバントラベラー レビュー
生産元は中国のメーカー。ただし格安中華ヘッドホンとは一線を画すレベルの質感や完成度なのでぜひ紹介したい。
仕様
Bluetoothバージョン:4.1+EDR
ドライバー:Φ40mm
周波数:20Hz-20kHz
インピーダンス:30Ω
使用時間:
15時間(Bluetooth のみ)
12時間(Bluetooth +ANC)
24時間(ANCのみ)
ノイズキャンセリング : 28-32dB
外観・付属品
付属品など

付属品は本体を収めるケースと、有線聞く際に使用する本体同色のコードと黒の充電用コード。あとは説明書。

ケースはとても立派なものがついているけどめちゃくちゃデカいので毎日持ち歩くのはちょっと無理。

旅行なんかだと出番があるかな? そんなに高価なものでもないので正直使わないだろうな。

有線で聴く際に使用するケーブル。本体同色なのは気が利いていていい。
iPhoneで音楽を聴く僕は使う機会が無さそうだけど、本体のバッテリーが無くなっても有線で音楽が聴けるのはいい心配り。
充電用コードは黒。別にいいんだけどこれも同色にしてくれれば良かったのに。
ちなみに充電端子はmicro USB。
本体の外観や質感

購入時の商品色表示はグレーだったけど、実際は青みがかったブルーとグレーの間という感じ。
Amazonブラックフライデーで買ったので5,999円だったけど、正直2万円すると言われても見た目からはわからないくらい高い質感。

イヤーパッドは合皮。もっちりしていて気持ちいい。安物イヤホンによくある、ペラペラでカサカサの合皮の中にスカスカのスポンジが入っているようなものとは全く出来が違って高級感すらある。

内側には大きくLとRのロゴ。これ結構ありがたいよね。

ボタンは右に3つで全て物理ボタンだ。手探りだけで操作することが多いと思うけど、とてもわかりやすくて押し間違えが少ないと思う。
それぞれの操作方法はこんな感じ。
『+』→ 音量+(長押し → 次の曲)
『−』→ 音量−(長押し→前の曲)
『電源』→ 電話に出る / 切る 再生 / 一時停止
(長押し→音声アシスト)
(5秒長押し→Bluetoothスタンバイ)

左はノイズキャンセリングの切り替えスイッチ。オンにするとLEDランプが点灯する仕組み。
ヘッドフォン本体の電源を切っても、ノイズキャンセリングは連動してオフになりません。
ノイズキャンセリングスイッチをオフにしないと延々とバッテリーを使われます。

ネックバンド部分にも、低反発でもっちりとしたクッションが施されている。

長さを調節するのにバンド部分を引き出すと、細かくメモリが切ってあるので自分のジャストサイズに毎回合わせやすいんじゃないかな。
ノイズキャンセリング性能
環境騒音を最大28-32dB(97%)まで低減できるアクティブノイズキャンセリングを搭載している。
まとん
とり
そもそもオーバーイヤータイプで完全に耳を覆ってしまうので遮音性は高いんだけど、ノイズキャンセリングをオンにすると全く違う世界を感じる。
期待以上に静かになってちょっとびっくりした。
外から聴こえてくる雑音をマイクで拾い上げて、逆位相の音をぶつけて相殺する方式

足音や人の話し声は注意しないとわからないレベル。カフェはほぼ無音だ。

駅のホームでのけたたましい電車の到着音もかなり遠くで鳴っている印象。

車内のアナウンスは聞こえるけど、音楽を流していたら聴きそびれるレベル。
外を歩いていると近づいてくる人はもちろん車や自転車ですら全く気づかないことすらある。
まとん
ノイズキャンセリングにはつきものの「サー」っと言うホワイトノイズは注意深く探すとまぁ聞こえるかなと言うレベル。
1万円以下というか数千円レベルでこのノイキャン環境が手に入るならそれだけでアリかもしれない。
装着感や音質など
ペアリング方法

真ん中のボタンを5秒長押しします。


設定>Bluetoothから「URBAN TRAVELLER ペアリング完了
まとん
装着感はお値段以上
オーバーイヤータイプという耳全体をカポッと覆うタイプ。側圧はちょうど良く、長時間つけていても痛くなる感じはない。
ハウジング部分も合皮だけど、パサパサした感じは全くない。むしろもっちりとしていて耳あたりも快適。
アームの緩衝材部分も気持ち良くて、頭頂部も痛くならないし、1万円以下でこの装着感はちょっとすごいんじゃなかろうか。
まとん
折り畳めて持ち運び便利

ハウジング部分が90度回転するのでコンパクトとはいかないけど薄く折り畳むことができる。
バッグに入れるのに大事なのは薄さ。
ハウジングが固定されてるイヤホンはリュックやバッグでゴツゴツするからコレは結構重要ポイント。
ただでさえヘッドフォンは嵩張るんだから。
音質は必要十分
大前提としてぼくはクソ耳であり細かい音のニュアンスまでは正直わからない。それも含めてで言うと、音質は必要十分で粗悪な感じは全くしない。
音場はイヤホンと比べると広めだし割とクリアな部類だと思う。
低音も強くは無いけどしっかり鳴っているのは、やっぱりイヤホンよりもハウジングが大きくて余裕を持ってドライバを詰め込めるからかな。
ただ細かい音はやや潰れてしまってる感じ。この辺はBeoplay E8やRHA true connectと比べるとちょっと厳しい。
まあ価格が3倍くらい違うから、むしろこの値段だとかなり健闘している印象。
あと高音が割と刺さる感じ。EDMや、鋭い電子音を使うような「シャリシャリ」した音はかなり耳につくように感じた。
この辺は多分に好みの問題もあると思うけど。
さいごに
この価格帯のヘッドホンに何でもかんでも求めるのはさすがに酷というもの。
URBAN TRAVELLAR はその能力をノイキャンに全ブリしていると言っても過言では無い。
とはいえデザインや質感は確実に数千円レベルを遥かに凌駕しているし、音質も悪いわけでは無い。
ノイズキャンセリングヘッドフォンに興味があるけど、ハズレは引きたく無いし数万円もいきなり払うのはな… と躊躇している人には入門機としてこれ以上ない選択肢になると思う。
通勤・通学時間やカフェ、自宅で自分の世界に没頭したいなら是非おすすめしたい。