【結局何が悪いんだ!?】齋藤学のマリノス→フロンターレ電撃移籍問題が批判されるのはなぜ?

さて先日も書いた通り、斎藤学がヒールターンを決めてフロンターレに電撃移籍をしました。

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多少ジョークっぽくイジっている人もいれば、ガチギレなサポーターまで反応は千差万別ですが、大勢は「齋藤にはモラルもクラブへの忠誠心もないのか」「恩を仇で返した」という論調ですが、果たして本当にそうなのでしょうか。

一旦整理しましょう。

フロンターレ移籍についての批判は正当か

時系列を整理

2016シーズン終盤ごろからヨーロッパ移籍を模索していたが見つからない
2017年2月になって、マリノスと契約延長。単年契約。10番を背負う
2017年8月ヴァンフォーレ戦で大ケガ 全治6か月とも
2017年後半 リハビリリハビリリハビリリハビリ
2018年1月 フロンターレへ移籍を発表

複数年契約を希望していたマリノスが、来期以降の海外挑戦を熱望している齋藤に温情をかける形で単年契約を飲んだと「されて」います。

なぜ炎上しているのか

まずは上述の通りマリノスが海外挑戦を前提に齋藤に情を見せて単年契約にしてあげて、さらに契約期間の後半はリハビリに充てていた。なのに海外ではなく国内のしかも隣町のクラブとか何考えてんの?という意見。

もう一つはマリノスの生え抜きであり、将来を嘱望されていたものの燻っていた。そして愛媛へのレンタルを経て覚醒し、クラブの顔ともいうべき立場に成長した。本人もクラブへの忠誠心を隠そうともしなかった。半ばケンカ別れのように出て行った中村俊輔から10番を引継ぎ、マリノスを背負って立つ、圧倒的なベビーフェイスのような雰囲気を醸し出していたことからのギャップという目に見えない部分。

そしてなによりも発表がこのタイミング(1月初旬)だったこと。このタイミングで齋藤レベルの選手を失い、さらにマリノスはマルティノスも失っている。近年の主力であった両翼を一度に失ったあげく、補強に使える期間も少なく、しかも0円移籍で資金もない。浮くのは齋藤の年棒のみという状況です。クラブマネージメントを考えるとこれが一番の大打撃。

真実はどこにあるのか

これは正直両者が口にしてくれるまでわかりません。そして交渉経緯や詳しい契約内容を表に出さないというのは契約ごとの鉄則ですし、そんなことをしてしまっては信用を失ってしまいますので今後も出てくることは無いでしょう。ただ、昨年に単年契約を結んだということは、ほぼ間違いなく今年クラブを出ていくことは容易に想像できたはずです。むしろ「海外に行かないなら残ってくれて当然」という考え方がまかり通っていたことに疑問を感じます。

もし、他の方が言うように海外への移籍以外は容認しないというのがクラブの姿勢なのであれば、「複数年契約+ただし海外移籍に関してはこれを認める」という契約にもできたはずです。そうしなかったのは希望であったとしても、マリノスも認めたということですから、これを理由に選手個人を批判するのはちょっと違いますよね。

まさかマリノスもその可能性を見落としていたということは考えづらいでしょうし。

あるとすれば、単年契約でも10番やキャプテンなどを背負ってもらって、斎藤の情の部分に訴えかけて、翌年以降も残ってくれればラッキーという戦略だったのではないでしょうか。

これはどこまで行っても推測の域を脱しません

0円移籍は悪なのか

海外ビッグクラブでは複数年契約を断ると主力であっても干されたりしますが、Jリーグのクラブの選手層でそれやっちゃうと、チームがなり立たなくなりそう。齋藤ほどの選手は珍しいものの、主力級が0円移籍することはJリーグではちょくちょくあるので、今回の事象を切り取って批判するのはフェアではないですよね。Jリーグ全体として文化を変えていかなければいけない問題です。

批判されてもまぁしょうがないポイントは?

単年契約自体は批判はできない

2017シーズンの契約が単年契約でしたし、もともと移籍志向が強かった選手なので出ていくこと自体が寝耳に水だということで批判するのはちょっと今更感があります。もちろん海外だと思っていたら国内で、しかも隣のクラブであったことはサプライズだったでしょう。

マリノスが齋藤の思いを汲んで、情をかけて単年契約にしてあげたのに、それを踏みにじったという意見には賛成できません。交渉経緯は何であれ、単年契約でどこのクラブへの移籍も認める契約を結んだのですから、それはクラブと選手の合意です。クラブは1年で移籍することをこの時点で容認しています。国内移籍を認めないならその条項を盛り込んでおけばよかった。情というファジーなものに頼って、それが思ったとおりにならなかったと憤っても、それはお門違い

単年契約の選手に10番とキャプテンを任せるという決断をしたのはクラブ側ですし、それを理由に契約更新してくれると思っていたのなら甘すぎますしね。

0円移籍も今のJリーグではしょうがない

0円移籍についても、そもそもJリーグ自体が「0円移籍は許さん」という空気が醸成されていない中、斎藤の例だけを挙げて批判するのもフェアではありません

タイミングだけは最悪だった

このタイミングは最悪。攻撃の柱だった両翼を一気に失い、移籍金も選手獲得の時間もない。しかもサポーターにとってはキャプテンと10番とバンディエラを一気に失うわけですからね。そういう意味で、もっと早くオープンにできなかったのか。そういう情はなかったのかという話ならうなずけます。

推測に基づいて批判・非難していないか

自分で言うのもなんですが、単年契約にした背景なんかはどこまで行っても推測です。

マリノスが思いを汲んであげて単年契約にしてあげたと「すれば」齋藤に道義心やモラルは無かったという話。これはマリノスが「思いを汲んで単年契約にしてあげた」という前提がもはや推測です。その推測が正しかったとすれば齋藤側にモラルが欠落していたよねという批判なはずですが、この推測に基づく前提条件が、いつのまにか確定した事実であるかのようになり、「マリノスが思いを汲んで単年契約にしてあげたのに、それを足蹴にした齋藤はけしからん」という意見が完成し、世に出回ります。

これは今回の件だけではなく、よくある「いわれのない批判」の仕組みそのものだと思うのでそういった流れが一番気持ち悪いなとおもった今回の騒動でした。

さいごに

選手はクラブに移籍金をおいて出ていくのが常識という文化が浸透するとこんな不幸なことも多少は緩和されるでしょうから、そういう方向に動いていってほしいですね。

齋藤は今後もJリーグを代表する選手であってほしいし、来期のフロンターレの陣容はワクワクさせてくれるものなので、あまり引きずることなく躍動してほしいとおもう他チームサポなのでした。

もし齋藤がクラブへのダメージも考えてこのタイミングで発表したとすると相当の策士ですし、すでにフォースの暗黒面に落ちているでしょうから、それはそれで楽しみだったりします。

むしろ中村俊輔、斎藤学とクラブ愛に満ち溢れていて、クラブを何とかしたいと思っていた10番2名が続けて去っていくマリノスって大丈夫なのか問題をもっと深堀した方がいい気がしますね。余計なお世話でしょうが。

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