9/8にAppleイベントが開催され、今年もたくさんの新製品が発表されました。
今使ってるiPhoneが12miniなこともあって、2年使ったしそろそろ買い替えかなと思いながら、Appleファンのみなさんと同じようにワクワクしながら眺めていました。
Appleイベントで発表された新アイテムじっくり解説【Apple Watch8&Ultra / iPhone14, 14Pro / AirPodsPro】
なんとなく2年周期でスマホを買い替えている人って多いんじゃ無いでしょうか。僕もなんとなくそんな感じです。
けどちょっと待てよと。
これって本当に必要??
Appleイベントはものすごく魅力的だったし、確かに購買意欲をそそられる内容ではありました。各製品もまちがいなく順当にパワーアップしています。ただそれが生活を一新してくれるほどの何かを与えてくれるのかという視点で見返してみると、実はiPhone12miniでできていることからそんなに変わらないんじゃないかと思ってしまいました。
そこで今回は、ちょっと冷静になってiPhone12と14/14Proを比べてみて、本当に10万円以上出して買い替えるべきなのかを考えてみることにしました。
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この記事の内容
iPhone14 / 14Pro。iPhone12から何が変わった?
iPhone12と14/14Proを比較したのがこちら。
iPhone12から14だとSOCが1世代、14Proだと2世代進化しています。
…が、ほぼそれだけと言ってもいいくらいの変化しかないんですよね。これ、13から14ではなく2世代前の12と14を比較していることを忘れないでください。
もちろん重い処理をする上で、CPUの性能が高いに越したことはないです。4K動画を処理したり、LiDARセンサーを駆使して取り込んだ画像をblenderで再構築したりといった作業が必要ならiPhone12のA14bionicは非力かもしれませんがLightRoomでRawデータを何枚か現像したりするだけなら余裕でこなせます。
なにより僕は12miniを使っているなかで、日常で使うブラウジングや動画視聴、アプリの起動などでカクついたり引っ掛かりを感じることは一切ありません。
チップの性能差を普段感じることなんてほぼ無いと言っていい。
14Proのカメラ性能は大幅にアップ。12→14はほぼ一緒かも
14Proのカメラの性能は明らかにアップしています。新開発のPhotonic engineも搭載し、特に暗所での描写性能は飛躍的にアップしているはずです。
サイズ自体の公表はされていませんが、14Proは13Proに比べてセンサーサイズが65%も大型化して1インチセンサーに近くなってきました。
ただ、12→14の進化はそれほどではありません。
メインカメラのf値が1.5になったとアピールしてましたが、そもそもf1.6だったので本当に微増。
暗所での撮影に強くなったのはPhotonic Engineの恩恵が強そうですね。
ビデオ撮影におけるアクションモードはジンバルでも使っているかのようなヌルヌルの動画も撮れます。シネマティックモードも4Kまで対応しましたし、この辺りはレベルアップしました。
ただ、12シリーズのカメラも捨てたものではないですし、僕も100%性能を使い切れてはないなと思ったりもしています。
もちろん14Proのカメラを使えば、さらにいい写真を撮れるはずですが、15万以上を出して手に入れるだけの変化を日々の生活の中に起こしてくれるかと言われるとそこまでではないように思えてきました。
iPhone14は12からみてもマイナーチェンジ。買うなら14Proだけど…
チップセットなどを見ても、iPhone14は13Proと同じA15bionicを採用していますが、iPhone12と比較してもマイナーチェンジ感が強い。少なくとも13シリーズからの買い替える必要はなさそう。
14ProはAppleの最先端技術をてんこ盛りにしていますので、SOCも最新のA16bionicだし、カメラ周りも大幅に強化されて、本来は邪魔なだけなはずのクソデカパンチホールに「ダイナミックアイランド」というAppleの魔法をかけて触ってみたいと思わせる仕上がりにしてきました。
ただこれも冷静に見てみるとカメラが大幅にレベルアップした以外は、目を見張るような変化をもたらしてくれているわけではないんですよね。
高性能化したチップの性能を限界まで引き出せるユーザーが果たしてどれくらいいるんだろう?
仕事ではiPhoneSE(第2世代)を使っているんですが、はっきり言ってこれでも日常使いの中では何ら支障がありません。12miniよりもさらに1世代古いA13 Bionicですがサクサク動いてくれます。
それくらいAppleのハードとソフトはしっかりと管理されていて、多少ふるいチップでも動作を保証してくれるんですよね。
なので最新のカメラが欲しい。という人は14Proに買い替えるのもアリですが、それならそのお金でミラーレス一眼やVlog用のコンパクトカメラを買った方が幸せになれるはず。
もちろんあの小さいスマホにそういった機能が集約されているのが魅力ではあるんですけどね
僕が買い替えるならiPhone13mini
僕はiPhone12miniのサイズ感をとても気に入っていますし、正直iPhone14やそのほかのスマホをみても、大きすぎると感じてしまいます。
しかも機能的にもそこまで変化がないんですよね。
それなら13miniに買い替えて、あと数年はそのままこのサイズ感を楽しむのもありかなと思っています。
以前にこんな記事も書いていて、その時は12miniから13miniには買い替えるまでもないかなと思っていたこともありましたが、miniシリーズが今後出ないということであれば話は別です。
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ios自体もしばらくはアップデートに対応してくれそうですし、今の感じからしても3年くらい経過したとしても使用感がそこまで悪くなりそうには感じませんしね。
ちょっとこれも「買い替えるなら」というお話で、今すぐに決断する必要もないかな。
僕はiPhoneの輪廻から解脱します
いろいろと考えた末、僕はiPhoneの買い替えスパイラルから脱することにしました。これまでは新型が出るのを心待ちにして、少なくとも2年に1回は買い替えてきましたが、その循環から抜け出して、その新機能は本当に必要なのか、お金と引き換えに生活を一変させてくれるほどの魅力はあるのか、ワクワクするような何かを与えてくれるのかをしっかり見極めようと思います。
特にAppleは僕たちに買い替えてもらおうとあの手この手で魔法をかけてきます。しかも抗いがたい威力で。
ただ今回のiPhone14/14Proで思ったのは、チップの高性能化を普段感じるような使い方はしていないし、画面の常時表示も最初は物珍しいでしょうけど、絶対に手放せないというほどの機能には到底思えません。
カメラ周りの大幅な進化は惹かれますが、その部分だけに10万円以上をかけるのは個人的にはちょっと違うかなと。
これを機会にモノ選びの基準を見直そう
これをいい機会にして、もの選びの基準も見直していきたいと思います。
今までは例えばユニクロでコラボアイテムが出れば飛びつき、新しいガジェットが発売されたらどうやって費用をねん出しようかと考えるような状態でしたが、そのスパイラルには終わりはありません。
それは本当に必要なのか。自分の生活をどう変えてくれるのか。そのお金を支払って買い替える価値が本当にあるのか。ワクワクするような何かを与えてくれるのかという点をしっかり判断していきたい。
一つ買ったら一つ手放す。
ミニマリストというレベルにまでは達することはできないと思いますが、必要かつ快適なものに囲まれて日々の生活を送れた方が気持ちも安定するしお財布にも優しい。
「吾唯足知」(われ、ただ足るを知る)
何かを欲しい、どこかに行きたい、楽しいことをしたいという気持ちは消えないと思いますし、そういう気持ちが働く力の源であることはひていできません。
ただ一方で「吾唯足知」(われ、ただ足るを知る)という気持ちを持っておかないと人生において、何にどこで満足するかという指標を置いておかないといつまでもそういった欲と戦わないといけません。
これから目指すは「吾唯足知」の境地。そこに向けてモノ選びの基準から変えていこうと思う今日この頃なのでした。
さいごに
誤解のないように言っておくと、Appleの製品は引き続き魅力的です。ソフトとハードを統合したモノづくりは世界中でAppleにしかできない芸当だし、デザインの好き嫌いはモデルによってあるでしょうけど、細部の作り込みや、そうやって作り出した製品を中心に構築されたAppleの世界観やエコシステムは他の追随を許さない境地に達していると思っています。
僕はiPhoneもiPadも大好きだし、MacbookAirも愛用しています。
今日お話ししたのは、毎回買いかえるのはどうなの? それって本当に必要? という視点からでした。
Appleには引き続き、素晴らしい製品を送り出してほしいし、次の買い替えるタイミングは必ず来るので、その時はまたしっかりと吟味しながらアイテムを選んでいきたいと思っています。
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