ガジェット好きなら多分誰でも知ってるIncase(インケース)のリュック。Apple Storeでも取り扱われている公認のリュックブランドなので目にする機会も多いはず。
Incaseはサンフランシスコで1997年に創業したバッグブランドで、当時からApple製品に対応したアイテムを多数リリースしていました。現在もAppleオフィシャルブランドの一つとしてAppleストアでも取り扱われています。
以前から気にはなっていたものの、一度も使ったことが無かったんですが、Aer DayPackがちょっと重いなと思うようになり、半年ほど使っていましたのでご紹介したいと思います。
ちなみに今はdripがクラウドファンディングで販売していたFLOOR PACKというリュックにたどり着きました。
今回ご紹介するのはIncaseの中でもコンパクトなIconシリーズの「ICON Lite Backpack」というアイテムをご紹介します。
Incase ICON Lite Packレビュー
Iconシリーズには大きい順にICON Backpack、ICON Slim Backpack、ICON Lite Backpack、ICON Dot Backpackとラインナップされています。
今回ご紹介するのは、小さい方から2番めのICON Lite Backpack。収納力を考えると一つ大きな方を選んでも良かったんですが、今回はより軽いものを試して見たかったのでこちらのモデルにしました。
サイズ:H51cm、W30cm、D17cm
重さ:750g
- シンプルでミニマルなデザイン
- 中身が少なくても形が崩れない
- 背負い心地がメチャメチャ軽い
- PCやガジェット保護力
- ポケットが物足りない
外観やポケット
角のとれた、ころんとした四角いフォルムで可愛さもクールさもあるデザインです。
使われてる素材は840デニールという太い糸を織り上げたバリステックナイロン。耐摩耗性に優れていて、引き裂きにも強くとても丈夫。経年変化を楽しむようなレザーアイテムとは対極です。
形状安定性が高いので、中身が空っぽでも四角いフォルムを保ってくれるのも魅力。
空っぽでもこんな感じ。
通常売られているバージョンは表側のロゴが白ですが、僕のはかつてApple Storeで売られていた限定バージョンなのでロゴまでブラックでさらにミニマルな印象です。
現在のラインナップでロゴが黒いのはICON Lite Triple Backpackというモデルだけ。
こちらは約18,000円とシリーズの中では高価なんですが、フロントパネルがポリウレタンでコーティングされていて高級感があります。
ジップも止水ジップを採用していたりしてものすごくかっこいいので、店頭で見かけたらぜひ他のシリーズと見比べてみてください。
閑話休題。
天面にポケットがついていて、ここに使用頻度の高いものを収納することができます。
かなり分厚いフェルト生地になっていて保護力は高いと思います。
スマホやワイヤレスイヤホンの他に、鼻炎スプレーやハンドクリームなんかを入れることが多いですが、これだけモフモフだと安心。
ちょっとしたポーチくらいの懐があるので、ポイポイと放り込んでも思いのほかたくさん入ってくれます。
電車でリュックを前にして持っていると、この天面部分にポケットがあるのがとんでもなくありがたいので、電車通勤をしている人には必須のチェックポイントですね。
メインの収納部分はガバッと開口できます。
PCポケットもしっかり準備されています。ここもモフモフでクッション性の高い素材が使われています。
そもそもMacのために開発されていた歴史もあるので、この辺はこだわりを感じます。16インチのMacBook Proも収納可能。
蓋側? というんでしょうか。メインのコンパートメント内の背中側じゃない方には、2つの小さなポケットもここには配置されています。名刺入れやカードケースくらいのサイズでしょうか。
正直出し入れはしにくいので、使用頻度の高いものはおすすめできません。
大きな収納はこの1気室だけですね。このICON Lite BackPackよりも大きなシリーズだとPCは専用の部屋が用意されていたりしますが、ICON Lite BackPackは必要最低限のミニマルさが売りでもあるので、使う側の取捨選択が試されている気がします。
フロントポケットは幅はしっかりと取られています。
iPad miniがシンデレラフィットするくらいのサイズ感です。クッション性はそんなに高くないのでちょっと注意が必要かもしれません。
軽い背負い心地が最高
そもそも750gとかなり軽量な部類に入りますが、肩ベルトの付け根のこの独特な形状のおかげで、揺れが少なく背負っていても負担が少ないのでより軽く感じます。
肩ベルトも程よく肉厚でクッション性があります。ベルトの面が全てちゃんと肩にフィットしてくれるので、重さをきちんと分散して、背負い心地が軽く感じます。
余った紐を止めておけるゴムバンドがあります。背が低いとベルトが結構余ったりするんですが、これがあると余ったベルトがだらんとせずにスッキリしていいんですよね。
背面もクッションがよく効いていてベタっと張り付くのではなく重さを分散させるようになっています。背中部分もメッシュになっているのでそれなりに通気性はいいんですが、さすがに真夏は暑い。
肩ベルトと背面でしっかりと重量を受け止めて分散できるのが、この独特の軽い背負い心地につながっています。
ポケットの少なさがやや残念
一方でちょっと残念なのがポケットや小さなものを収納するスペースの少なさ。
例えば、フロントポケットの中にペンホルダーのようなものはありません。
メインコンパートメント部分を開いても、大きめのポケットが二つあるだけで、場所もあまり取り出しやすいところではないです。
ペンとノートは持ち歩く人は多いと思うので、少なくともペンホルダー箇所くらいはあればいいのにと思いました。
ちなみに一つ大きなICON Slim Backpackだとフロントポケットの中にもペンホルダーやちょっとした収納スペースがあったり、肩ベルトの下にも背負ったまま使えるポケットがあったりします。
その分、ちょっとガッツリとしたリュックになって来るので、この辺はミニマルさとの兼ね合いですね。何を諦めて何を残すかという選択。
半年使った感想
普段持ち歩いてるものは概ねこんな感じ。
- 12インチノートPC
- 充電アダプタ
- iPad mini
- ワイヤレスキーボード
- ガジェットポーチ
- ケーブル系
- モバイルバッテリー
- ワイヤレスイヤホン
- 名刺入れ
- 鼻炎スプレー
- ハンドクリーム
あまり余計なものは入ってないですが、そんなに少なくもないと思います。
特に天面のポケットは使い勝手が良くて、ここにワイヤレスイヤホンや鼻炎スプレー、家の鍵くらいを放り込んでおくとすごく捗りました。
テレワークが中心でしたが、在宅というよりはサテライトやオフィスを移動しながら使うことが多かったのですが、必要最低限のPCや周辺機器を入れて持ち運ぶには最適でした。
中身が少なくても型崩れしないし、多少たくさん入れても背負い心地も軽いので、テレワーク・ノマドワークが中心の人には最適です。
ジップの開閉感も良くてとても快適。ここが引っ掛かると結構なストレスになるので、リュックというか、バッグ全般を選ぶ時には割と重要なポイントだと思います。
一方でやっぱりペンホルダーがないのはちょっと不便。
メモ帳と一緒にペンは必須なんですけど、メモ帳にペンホルダーが無いと、このあまりアクセスの良くないメインコンパートメントの中にあるポケットに入れるか、フロントポケットに放り込んでおくかしか無いんですよね。
そんなにコスト増になる部分では無いと思うので、ちょっと改善して欲しいなと思いました。
さいごに
こんな感じでIncaseのICON Lite BackPackを紹介してみました。Apple Storeで取り扱っているだけあって、デザインや質感は言うことなし。
PCやスマホ、タブレットなどガジェットを持ち運ぶための工夫がたくさん盛り込まれているのに、ゴチャゴチャとせずにミニマルにまとめあげるセンスはさすがです。
ガジェット類を安心して持ち運べるし、軽い背負い心地も独特。今はFLOOR PACKというリュックをメインで使っていますが、ICON Lite BackPackも、ガジェット系のおしゃれでミニマルなリュックを探している人にはかなりおすすめできます。